「○○の分野のことはよくわからないから感想は控えます」
みたいな言い分って定型文のごとくよく聞きますけどあまり有効な言い訳ではないと思うんですよね。

その言い分のとうりに考えるとしたら
「音楽の歴史や音楽理論に明るくないなら、好きな音楽の話をすべきではない」
「食材や様々な調理法の知識がないなら、料理や好きな食べ物の話をすべきではない」
「服飾に詳しくないなら好みの服の話をすべきではない」
・・・みたいなことになるような気がするんですが。

でも多くの人は音楽の話も服の話も食べ物の話もしますよね。
専門的な知識が無くても。
それは「○○の分野のことはよくわからないから感想は控えます」っていう言い分とは矛盾してしまっているのではないかなと思うんです。
そして何故、知識の有無関係無しに好みを語るのかといえば、やはり「対象に興味があるから」ですよね。

つまり「興味があるものの事なら、その分野の専門的な知識の有無とは関係無しに話している」というわけです。
「○○の分野のことはよくわからないから感想は控えます」という言い訳は、言い換えれば『知識の有無は関係なく、それ(対象)には興味がありません』と宣言してるようなものではないかなあと思うのです。

そんな感じで「よくわからないから感想は控えます」というのは「興味がないのでスルーします」と、言っているようなものなので、「あたりさわりのない言い訳とはいえない」と考えています。


仕事関係でのコメントなので下手なことは言えないという時とか、その対象の作者に対して直接コメントするわけではない場合などは「○○の分野のことはよくわからないから」という言い訳が出てきたとしても「あ、単にコメントしたくないんだな」って思えるのでいいですけど、もっとプライベートな場で、プライベートな間柄の人に対してその言い訳をするのは、ちょっと考えたほうがよくないか?と思うんです。
作者は「まだまだ興味を持ってもらえるものを作れてないんだなー」と凹みますし。

専門の職業、立場ではない人が専門的な知識や経験を持っていないという事は当然の事なので、専門的な知識に基づいた感想が出てくるとは初めから思っていないわけで。
むしろそういう専門的で具体的なコメントはもはや単に「感想」とも言えないと思うので、素直なリアクションとして受け止められないものだと思うし。

なので感想を言う機会があるとしたら、もっと気軽に考えていいと思うんですけどね。
「○○の分野のことはよくわからないから感想は控えます」って言うくらいなら、それこそ「おおーやったね!」でいいと思うんですよね。
ノーコメントよりも、ずっと。